カーボンニュートラルとは?

carbonneutral
> カーボンニュートラルとは?

カーボンニュートラルって
なんだろう?

カーボンニュートラルとは、CO2などの温室効果ガスの排出量を、
全体としてゼロにする取り組みです。

ソラちゃん

「温室効果ガスを全体としてゼロにする」ってどういうこと?

タイキくん

まずは、省エネ対策や再生可能エネルギーの導入などにより、化石燃料の使用を極力抑えて、温室効果ガスの排出量を大きく減らす。そして、排出する分については、同じ量を、森づくりや技術を使って吸収または除去することで、差し引きゼロにすることをいうんだ。


出典:環境省ウェブサイト

 


ソラちゃん

どうしてカーボンニュートラルが必要なの?

タイキくん

地球の平均気温は、過去100年で約1℃上昇していて、農作物への影響や、集中豪雨や台風の大型化などによる自然災害、熱中症搬送者数の増加など、私たちの暮らしにも影響が現れ始めているんだ。このまま何もしなければ、2100年には地球の平均気温が約4℃上昇し、コシヒカリの収穫量の減少、ブナやハイマツの木の生育域の減少、暑さで亡くなる人の増加などが予測されているんだ。こうした「気候危機」への対策として、気温上昇を2℃より低く、1.5℃に抑えることがパリ協定の目標になったんだ。これを達成するためには、2050年までのカーボンニュートラルの実現が必要なんだよ。

 


ソラちゃん

どうして温室効果ガスが増えると地球温暖化になるの?

タイキくん

石油や石炭、天然ガスを燃やして電気をつくったり、自動車や飛行機を動かしたりすると、二酸化炭素やメタンなどの「温室効果ガス」が空気中にどんどん増えていくんだ。この温室効果ガスが増えすぎると、太陽からの熱が宇宙に逃げずに地球の表面にどんどんたまってしまい、地球の気温を上昇させてしまうんだよ。

 


ソラちゃん

カーボンニュートラルを目指して、どんなことをするの?

タイキくん

カーボンニュートラルの実現には、わたしたち一人ひとりの省エネの努力と、新しい技術の活用が必要なんだ。だから、化石燃料を使わない発電をしたり、使う電気をできるだけ少なくすることで、そもそも排出されるCO2をできるだけ減らすことが大切なんだよ。でも、CO2の発生を減らすことが難しい分野があり、完全に排出をゼロにすることはできないから、CO2の排出分を埋め合わせるために、CO2の「吸収」や「除去」を行うことが考えられているんだ。たとえば、光合成でCO2を吸収する植物を増やすことや、発生したCO2を回収して溜めたり、再利用したりする新しい技術の研究も進められているんだよ。

 


ソラちゃん

わたしたち一人ひとりにできることってなに?

タイキくん

まず、1つ目。すぐにできる効果的な取組みは、「電気使用量の多い家電機器を、賢く使うこと」。たとえば、エアコンを使うとき、適切な設定温度にする、タイマーを活用するなど必要な時間だけつける、ドア・窓の開閉を少なくする、サーキュレーターを併用するなど、使い方の工夫をすることで、電気使用量を抑えることができるんだ。冷蔵庫では、熱いものは冷ましてから入れるようにしたり、設定温度を適切にすること、冷蔵室にはものを詰め込みすぎない、逆に冷凍室にはしっかり詰め込む、などの工夫をすれば、省エネにつながるよ。

エアコンや冷蔵庫の賢い使い方
出典:資源エネルギー庁ウェブサイト

 

2つ目は、「省エネ型の家電機器への買替え」。近年の家電機器は効率が大幅に向上しているから、機器を購入するときには、省エネ型の製品を選ぼう。たとえば、約10年前と比べる冷蔵庫は約40~47%、テレビは約42%、エアコンは約17%の省エネ化が進んでいるんだよ。

 

3つ目は、「家そのものの省エネ化」。日本の家庭で使うエネルギーの約30%を占めているのが冷暖房で、省エネ性能の高い家は、この冷暖房に使うエネルギーを抑えることができるんだ。冬に部屋の温かい空気が逃げないように、壁や床、天井、窓などの断熱性能を高めること、また、夏に日光の熱が室内に入らないように、植物を植えたり、ブラインドを設置して熱をさえぎる工夫も大切なんだ。さらに、屋根に太陽光発電や太陽熱給湯の設備を設置したり、間伐材など木のペレットを使う暖房機器など、再生可能エネルギーを導入するのも、温室効果ガスの削減に大きな効果があるんだ。
ほかにも、移動するときに徒歩や自転車、公共交通機関などのエコな方法を選択したり、食品ロスを減らすなど、色々な方法があるよ。みんなもできることから始めてみよう。


住宅の省エネ化
出典:環境省ウェブサイトCOOL CHOICE「授業、セミナーで使える地球温暖化学習コンテンツ」
資源エネルギー庁ウェブサイト

 

4つ目には、「再生可能エネルギーの導入」があるんだ。たとえば、住宅の屋根に太陽光発電や太陽熱給湯の設備を導入したり、間伐材などの木のペレットを使う暖房機器を導入するのも良いことなんだ。

 

カーボンニュートラルの取り組みはいろんな方法があるから、みんなもできることから始めてみよう。

 

 

より詳しい内容はこちら

 

・国のカーボンニュートラルに関する経緯・動向

 

・環境省HP「脱炭素ポータル」内「カーボンニュートラルとは」

> カーボンニュートラルとは?

このページの先頭へ